AMDは台北で開催された「COMPUTEX 2025」にて、新たなゲーミングGPU「Radeon RX 9060 XT」およびワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper 9000シリーズ」を発表した。これにより、ゲーミング、AI開発、コンテンツ制作、エンタープライズ分野における高性能コンピューティングの新たな基準が提示された。

「Radeon RX 9060 XT」は最大16GBのGDDR6メモリを搭載し、32基のRDNA 4コンピュートユニットとレイトレーシング性能の倍増を実現。AI支援によるゲームプレイや創作ツールに対応するFP8形式と構造的スパース性もサポートし、次世代ゲーミングを視野に入れた進化を遂げている。

プロフェッショナル向けには、「Ryzen Threadripper PRO 9995WX」が96コア192スレッドという圧倒的な性能を提供し、建築、映像制作、AI開発などの複雑な作業を大幅に加速。「Zen 5」アーキテクチャによるマルチスレッド処理能力とエネルギー効率、そして「AMD PRO Technologies」による高度なセキュリティと管理機能を兼ね備えている。

さらに、次世代AIワークステーション向けに「Radeon AI PRO R9700」も発表。32GBメモリとRDNA 4 AIアクセラレータを搭載し、従来比4倍のAI処理能力を発揮。大規模言語モデルの訓練やリアルタイムレンダリングに最適な設計となっている。

また、ASUSとの協業により、最大50+ TOPSのAI性能を持つ「Ryzen AI PRO 300シリーズ」搭載の商用ノートPC「Expert Pシリーズ」も登場。次世代Microsoft Copilot+への対応を見据えた設計で、エンタープライズにおけるAI活用を加速させる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
VentureBeat「AMD unveils new Threadripper CPUs and Radeon GPUs for gamers at Computex 2025」

コメント

AMDの今回の発表は、ゲーマーからクリエイター、そしてエンタープライズまで、あらゆる分野に革新をもたらす内容でした。特にAIとGPUの融合、さらには商用PCの進化は、今後のデジタル業務環境を大きく変える可能性があります。次世代PC環境の構築を考える上で、AMDの動向は今後も注視すべきでしょう。