OpenAIは、ソフトウェア開発支援のためのクラウド型AIエージェント「Codex」を発表した。Codexは、バグ修正や機能実装といった開発業務を自動化し、将来的にはコード記述の新たなパラダイムを確立することを目的としている。

Codexは、2023年に廃止された旧「Codex」モデルに由来する名称であり、現在はo3モデルの派生である「codex-1」によって稼働している。ChatGPT Pro、Enterprise、Teamのユーザー向けにリサーチプレビューとして提供が開始されており、今後PlusやEduプランにも対応予定である。

各セッションは隔離されたクラウドコンテナ内で動作し、リポジトリを読み込んだ上でコードの読み書きやテストの実行、ログ生成までを行う。ユーザーは「Code」または「Ask」という形式でプロンプトを入力することで操作が可能であり、タスクの多くは1分から30分以内に完了するとされる。

また、「AGENTS.md」と呼ばれるテキストファイルによってプロジェクト固有のルールやPR形式を指示でき、より柔軟な制御も実現されている。OpenAIは内部でもCodexを活用しており、パートナー企業のCiscoやSuperhuman、Kodiakなども実用に踏み出している。

現時点では画像入力や実行中の対話機能は非対応であり、インターネット接続も制限されているが、安全性や価格体系を含めた今後の展開にも注目が集まる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
THE DECODER「OpenAI launches Codex: Autonomous AI agents for software development」

コメント

OpenAIの新AIツール「Codex」は、ソフトウェア開発における煩雑な作業を効率化する強力な支援ツールとして期待されています。特に、コード修正やテストの自動化を簡単なプロンプトで実現できる点は、開発現場における生産性を大きく向上させる可能性があります。今後の正式リリースに向け、どのような機能拡張がなされるのか注目していきたいところです。