Microsoftは、開発者向けイベント「Build 2025」にて「Copilot Studio」の大幅なアップデートを発表した。今回の目玉は、複数のAIエージェントが連携して業務を自動化する「マルチエージェントシステム」の導入である。
この新機能により、異なるエージェントが役割を分担し、CRMデータの取得、Word文書の作成、Outlookでの予定設定といった複雑な業務フローを協働して処理可能となった。さらに、APIが存在しない環境でもユーザーインターフェースを直接操作できる「Computer Use」機能を搭載し、従来の自動化より柔軟性が高まった。
Copilot Studioでは、Azure AI Foundryから1,900種以上のAIモデルが利用可能で、Pythonによるコード解析や可視化も行える。また、WhatsAppやSharePointとの連携により、エージェントの利用範囲がグローバルに拡大している。
開発者にはVisual Studio Code用の拡張機能が提供され、ビジネスユーザーにはノーコード環境での構築支援が強化された。これにより、経験値を問わず幅広いユーザーが業務用AIエージェントを開発・運用できる基盤が整った。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
VentureBeat「Microsoft just taught its AI agents to talk to each other—and it could transform how we work」
コメント
MicrosoftのCopilot Studioがさらに進化し、複数のAIエージェントが連携する仕組みが導入されました。これにより、煩雑な業務プロセスをAIが自動的に分担・実行することが可能となり、業務効率が大きく向上します。また、WhatsAppとの連携により、顧客対応のチャネルとしての可能性も広がりました。ノーコードでも構築できるため、IT部門だけでなく現場のビジネス担当者にも非常に魅力的なアップデートとなっています。AI活用を加速させたい企業には見逃せない動きです。